独立行政法人 労働者健康安全機構 秋田労災病院

秋田労災病院通信

秋田労災病院通信 No.141 平成27年10月発行

目薬について

薬剤部 関野 勝弘

今回は、目薬の使用法、保存法、使用期限についてお話しします。
正しい目薬の使用法は、まず、目薬の容器の先に触れて汚染されることがないように、手をよく洗い点眼ボトルのキャップを取ります。そのときキャップを清潔なところに置くことも汚染防止につながります。
目薬をさすときは、下瞼を軽くひいて、目薬を1回に1~2滴眼の中に入れます。暫く瞼を閉じて目頭を軽く抑えます。(1~5分程度)

2種類以上の目薬をさすときは、最初の目薬をさしてから5分程度時間を空けてさします。間隔を空けないと先にさした目薬が流されてしまい効果が低下するからです。

目薬の保存法ですが、ほとんど目薬は室温(1~30℃)保存で問題はありませんが、中には冷所保存や遮光保存などの目薬もあります。

冷所とは1~15℃のことです。このような記載がある場合は、封が開いてなくても常に冷蔵庫などの涼しい場所に置くようにしましょう。

遮光保存の薬は、光によって化学反応を起こしてしまい、薬の効き目に変化をきたすことがあります。光が当たらない場所に保管しましょう。また、専用の遮光袋に入れておくのが良いでしょう。

目薬の使用期限は、容器に記載されていますが、それは開封前の使用期限のことです。開封後の目薬は、使い方によっては細菌などで汚染されている場合があります。

目薬

種類によりますが、およそ開封後1か月以内が目安とされています。また、1回使い切りタイプの目薬があります。これには保存剤が入っていません。そのため、使い残りをそのままにしておくと細菌に汚染される可能性がありますので、使い残しは必ず捨てるようにしてください。

目薬のことで(使用法、保存法、使用期限など)わからないことがありましたら薬剤部に相談してください。