独立行政法人 労働者健康安全機構 秋田労災病院

秋田労災病院通信

秋田労災病院通信 No.172 平成30年5月発行

看護の日フェア

 

 

   「看護の日フェア」担当看護師   赤坂 慶子
   

 

 

 毎年512日は「看護の日」看護の心、ケアの心け合いの心は今後の高齢社会を支えていくために大切です。「看護の日」はこうした心の認知・普及のため、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定されました。

 

 「白衣の天使」といえば看護師というイメージが強くありますが、ナイチンゲールの呼び名から由来したものなのです。ナイチンゲールはクリミア戦争(1853年~1856年)において類稀なる才能を発揮し、その看護の姿勢から「クリミアの天使」や「ランプの貴婦人」「白衣の天使」と呼ばれていました。当時、コレラなどの伝染病が広まっていた野戦病院での兵士の死亡率は、ナイチンゲールら看護師の活躍によって40%前後から2%程度まで引き下げられたのです。新鮮な空気や清潔さなど、環境を整えることで自然治癒が促されること、看護にとって衛生環境が大事ということを、その人生を通して教えてくれました。

 

 ナイチンゲールは「天使とは、美しい花をまき散らすものではなく、苦悩する者のために戦う者のことだ」という名言を残しています。私たち秋田労災病院看護師は、患者さまやご家族の思いに寄り添い、健康回復・維持増進・予防医療に貢献し、皆さまのお役に立てるよう努力し

ていきます。