「看護の日フェア」担当看護師 赤坂 慶子
毎年5月12日は「看護の日」。看護の心、ケアの心、助け合いの心は今後の高齢社会を支えていくために大切です。「看護の日」はこうした心の認知・普及のため、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定されました。
「白衣の天使」といえば看護師というイメージが強くありますが、ナイチンゲールの呼び名から由来したものなのです。ナイチンゲールはクリミア戦争(1853年~1856年)において類稀なる才能を発揮し、その看護の姿勢から「クリミアの天使」や「ランプの貴婦人」「白衣の天使」と呼ばれていました。当時、コレラなどの伝染病が広まっていた野戦病院での兵士の死亡率は、ナイチンゲールら看護師の活躍によって40%前後から2%程度まで引き下げられたのです。新鮮な空気や清潔さなど、環境を整えることで自然治癒が促されること、看護にとって衛生環境が大事ということを、その人生を通して教えてくれました。
ナイチンゲールは「天使とは、美しい花をまき散らすものではなく、苦悩する者のために戦う者のことだ」という名言を残しています。私たち秋田労災病院看護師は、患者さまやご家族の思いに寄り添い、健康回復・維持増進・予防医療に貢献し、皆さまのお役に立てるよう努力し
ていきます。