作業療法士 田中 秀一
近年、国は医療・介護・福祉の領域においてロボット機器による人々の生活支援を積極的に進めております。特に高齢者や障害を抱えた方への自立支援を目的として、住み心地の良い生活環境をつくるためのAI(人工知能)や介護ロボットの活用が必要とされています。
医療・介護・福祉の領域における「ロボット」には、認知症の方への見守りシステムや移動・移乗・食事・排泄・入浴支援機器といった実用場面に即した介護ロボット、また義肢(義手や義足)や機能的電気刺激装置やロボットスーツなどの電気刺激等を用いた上下肢運動支援ロボットといったリハビリテーションロボットなどがあります。
ロボットリハビリテーションは、適切な難易度の訓練を十分な強度と量を反復的に目的とした運動や動作を繰り返すことで、効果的に運動や活動の再獲得を図ることを目指しています。
当院のリハビリテーションでは、対象となる方に、地域生活をするための機能回復や機能代償を再獲得するためのリハビリテーションプログラムの一助としてロボットによるリハビリテーションを取り入れております。医師による処方に基づいてリハビリテーションロボットを導入していますので、当院診察にてご相談ください。