独立行政法人 労働者健康安全機構 秋田労災病院

文字サイズ
標準
特大

部門紹介

中央リハビリテーション部

はじめに

中央リハビリテーション部は、開設以来、地域の中核的な医療機関として、労働災害等の外傷や疾病による障害を持つ方々のリハビリテーションに取り組んできました。現在も、発症・手術直後の急性期から、回復期リハビリテーションまで充実した医療を実施しています。また、機能訓練のみにとどまらず、復職に向けたサポートや地域と連携した退院後の生活支援など、勤労者、地域の皆様にきめ細かなサービスを提供し、当地区のリハビリテーションセンターとしての機能を発揮しています。

特色

理学療法、作業療法、言語聴覚療法部門からなり、リハビリテーション総合承認施設の承認を受けています。対象は、整形外科、脳外科からの患者様を中心に、肺炎等の内科疾患、がん患者様等です。

整形外科領域では、頸髄症・脊柱管狭窄症・ヘルニア等の脊椎外科手術前後、股関節・膝関節の手術前後のリハビリテーションに豊富な経験を有しています。また、整形外科スポーツ外来と連携してスポーツ障害の治療に力を入れており、市内はもとより近隣市町村からの患者様に対して専門的な治療を行っています。

脳卒中に対しては、促通反復療法(川平法)や随意運動介助型電気刺激療法、ボツリヌス注射後の機能訓練等を取り入れた先進的な治療を展開しています。

回復期リハビリテーション

発症直後・手術直後の治療を終了して全身状態が安定した患者様に対して、より専門的で高密度のリハビリテーションを目的に、平成25年、回復期リハビリテーション病棟を開設しました。一人一人の患者様がより良い状態で自宅復帰することを目標に、専従のスタッフによる総合的なリハビリテーションを実施しています。

スタッフ
理学療法士 11名 作業療法士 4名
言語聴覚士 2名
治療実績(平成29年度)
頭部・顔面129
頸椎疾患47
脊椎疾患(胸腰椎)453
上肢疾患279
下肢疾患533
その他95
※スポーツ外来143
臨床教育への取り組み

専門職種の臨床教育にも取り組んでおり、PT・OT・STの臨床実習を受け入れています。

臨床実習受け入れ実績(平成29年度)
理学療法:北海道医療大学、東北福祉大学、仙台青葉学院短期大学
作業療法:弘前医療福祉大学
外来診療について

診療時間、担当医、リハビリテーション科からのお知らせなどにつきましては、「診療科のご案内」にある「リハビリテーション科」のページをご覧ください。

当院で行われているリハビリテーションの説明

以下の当院で行われている療法について、簡単に説明いたします。知りたい療法をクリックしてください。

理学療法

理学療法

理学療法は、主として基本的動作能力の回復を図るため、運動療法(関節可動域・筋力強化・基本動作エクササイズ)を行います。また、必要に応じて水治療法(渦流浴・部分浴)や物理療法(電気刺激・温熱など)併用しながら、最大の効果を得られるように治療します。

運動療法

運動療法

運動療法とは、規則的な運動を身体の各部分に行わせて、最終的には身体全体の均衡と機能を改善する目的を持っています。

その各部分の特異的に行わせた運動により、変形は矯正され、関節の機能が改善し、筋肉の力は増大し、筋肉運動器官の協同性を獲得し、筋肉の耐久力も増大し、さらに運動のスピードも高められるという利益をあげることができます。

私たち、理学療法士はこれらのことを考え患者様1人1人にあった運動のプログラムを立て、施行する事により、少しでも患者様のためになる治療を行おうと心がけています。

しかし、運動療法を行えば全て治るというわけではありません。そのため運動療法の他に、物理療法、装具、日常生活に合わせた訓練、退院後の生活環境の設定を併用して行っていきます。また運動療法は手術や薬の治療とは違い、患者様と一緒になって治療していく必要がとても重要です。

リハビリテーションを行う場合は、自分の体の状態をよく伝えて、治療の方法、目的を理解して楽しく運動療法を行っていきましょう。

スポーツ障害への対応

スポーツ傷害には「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」があり、いわゆるケガは「スポーツ外傷」に分類されます。「スポーツ障害」は比較的弱い力(ストレス)が関節や筋肉などに加わり、炎症や疲労骨折が起こる事をいい、野球肩、野球肘、テニス肘、ジャンパー膝、シンスプリントなどをいいます。

スポーツ障害に対する理学療法は、疼痛部位はもちろん、全身の柔軟性、静的アライメント・動的アライメント、競技特性などを考えて治療を行います。また、患者様の状態により、アスレチックリハビリテーションを行います。

実際の治療はストレッチや様々な筋力強化訓練、テーピング指導、超音波療法、投球フォームなどの動作指導を行っています。

21世紀に入り競技レベルのスポーツだけでなく、生涯スポーツの展開が進んでいます。誰もがスポーツを長く続けるために理学療法を活用してください。

水治療法

水の性質(温度・浮力・抵抗・水圧)、渦流による機械的刺激を利用した治療法です。当院では、渦流浴(上肢用・下肢用)を実施しています。

渦流浴(上肢用・下肢用)
渦流浴(上肢用・下肢用)

上肢または下肢の一部を温水の入った浴槽につけ、噴出した渦流を当てることによって血行改善、痛みの緩和、創治癒の促進、筋のマッサージ的効果を図る治療法です。

適応:疼痛、捻挫、打撲、関節拘縮、骨折後、外傷後、振動障害など。

物理療法

物理療法について

物理療法は、機械的刺激や物理的刺激を利用して、疼痛の緩和・筋肉の動きの改善を目的にしています。

当院では、マイクロ波治療器を疼痛緩和に、また低周波機器を筋肉への刺激として行っております。

物理療法の主な対象疾患は、頚椎捻挫、腰部障害、肩関節周囲炎等による疼痛、末梢神経障害による筋力低下等です。

作業療法

作業療法作業療法

心身に障害を持った方に対して、その方が自分らしく生き生きと生活していただけるために、さまざまな作業活動を用いて機能回復を促したり、身の回り動作自立のための援助を行います。

当院での作業療法について

主な対象疾患は、脳卒中、手の外科、慢性関節リウマチ、頚髄症、頚髄損傷などです。

器械や、器具を用いて、身体機能の回復をはかります。

  • 作業療法について
  • 作業療法について
  • 作業療法について
作業療法について

作業療法室や病室で身の回り動作の自立を促します(食事動作、排泄動作、整容動作、移動動作、入浴動作、家事動作等)

ハンドセラピィハンドセラピィ

ハンドセラピィを行います。スプリントや訓練用具を制作します。

自助具の作成・福祉用具の導入・住宅改造の相談自助具の作成・福祉用具の導入・住宅改造の相談

自助具の作成・福祉用具の導入・住宅改造の相談なども行います。

手工芸手工芸

手工芸やレクリエーション活動を用いて、 手の機能回復、心理面の安定や活性化を促します。

言語聴覚士とは?

言語聴覚士とは

私たちは普段“言葉”を使って、友達や家族と会話を楽しんだり、手紙を書く、メールを読むなどいろんな方法を使ってコミュニケーションを行っています。

脳卒中や交通事故などが原因で起こったことばによるコミュニケーションの問題には、言語の障害(失語症)、声の障害、発音の障害などがあります。その為、言語機能である“話す”、“人の話を理解する”、“書く”、“読む”ことが障害されることがあります。

私たち言語聴覚士(speech therapist,略してSTという)が正常なコミュニケーションが困難な患者様に対して、言語機能の評価や訓練、指導を行っています。

失語症とは?

脳出血、脳梗塞等の脳血管障害や交通事故による頭部外傷により、大脳の言語中枢が損傷を受け、「聴く」「話す」「読む」「書く」といった言語能力が障害されます。言いたいことばが言えない、言い間違いをする、他人の話すことばが理解できなくなる、などの症状が現れます。また、読んだり書いたりすることも困難になります。

構音障害とは?

声を出したり発語するための動きや、調整が上手く行かなくなり、声が出にくい・声の大きさが不本意に変わる・声が震える・呂律が回りにくいなどの症状が現れます。そのため、コミュニケーションがとれにくくなり、さらに症状が進むと発声発語ができなくなることもあり、意思伝達が難しくなります。また、構音障害によるコミュニケーションのとりにくさから、話す意欲を失ってしまうという二次的な問題も起こることがあります。

摂食・嚥下障害とは
摂食・嚥下障害とは?

「摂食」とは人として基本的な行為である「食べること」を指し、「嚥下」とは摂食時の飲み込む行為であり、食物を口腔より胃に送り込むことです。これらの過程のどこかが、うまくいかなくなり、食物を口から安全に食べられない状態を「摂食・嚥下障害」といいます。

コミュニケーション障害をもたらすその他の問題もあります

失語症や構音障害の他に、環境要因、心理的要因などによってコミュニケーションの問題をきたす種々の場合があります。また、近年は高次脳機能障害として、記憶障害や認知障害などに対しても、お手伝いすることがあります。

ページの先頭へ